A History of Mercedes Benz

メルセデスベンツの歴史

1886年
ドイツ人技術者カール・ベンツが、世界で初めて原動機付三輪車の特許を取得
1886年1月29日、世界初の自動車が誕生しました。カール・ベンツのつくった原動機付三輪車、ベンツ・パテントモーターカー(水冷単気筒984cc/最高出力0.89ps)です。さらに、ドイツ政府より世界で初めて原動機付三輪車の特許を取得しました。メルセデスベンツの長い歴史はこの時から始まったのです。現代の車とはかけ離れた姿ですが、丁度エンジンが誕生した頃であるという事を考えると、多くの点で先駆的だったといえるでしょう。
1886年
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1902年
メルセデス・シンプレックス誕生
1902年に発売されたメルセデス・シンプレックスは、40馬力を発揮するエンジンを搭載した車です。丸いハンドルには燃料混合と点火の手動調整用のレバーが追加されており、点火タイミングや空燃比など重要なエンジン機能の制御が可能でした。それまでとは異なる長いホイールベース・低重心の設計で、最高速度はおよそ80km/h。取り扱いが簡単なことから、「シンプレックス」と名付けられたと言われています。
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1902年
1909年
高性能レーシングカー「ブリッツェン・ベンツ(ライトニング・ベンツ)」製造
OHV4気筒21.5リットルエンジンを搭載し220psの最高出力を誇った高性能レーシングカー、ブリッツェン・ベンツ。空気力学を向上するために製造された6台の中の1台で、200馬力(147 kW)を出力する21.5リットルの大容量の直列4気筒エンジンを搭載したグランプリレース用自動車です。ブリッツェン・ベンツは初めて時速200キロの壁を破る公認速度記録を打ち立て、この記録は8年間破られることはありませんでした。
1909年
1929年
世界初のディーゼルエンジンを市販車に搭載
1894年にルドルフ・ディーゼルによって発明されたディーゼルエンジン。ガソリンエンジンに比べて効率で勝っているものの、当時は自動車への搭載にあたり問題が山積みでした。しかし、自動車の実用性を重視するベンツ社は未完の大器であるディーゼルエンジンに粘り強く関わり、ガソリンエンジンに遜色ない製品にまで育て上げる事に成功したのです。そして1923年、ディーゼルエンジンを世界で初めて市販車に搭載しました。
1929年
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1926年
ダイムラー・モトーレン社とベンツ&カンパニーの2社が合併し「ダイムラー・ベンツ社」誕生
第一次世界大戦で敗北したドイツは、経済が破綻・不況にあえいでおり、自動車産業においてもそれは同様でした。かつて同時期に創業したダイムラー社とベンツ社は、輸入車の構成に立ち向かうべくドイツ銀行を通じて合併し、「ダイムラー・ベンツ社」が誕生しました。これ以降につくられた乗用車は「メルセデス・ベンツ」と呼ばれるようになり、ダイムラー社の三ツ星の円の周囲をベンツのロゴが囲むというエンブレムが作られました。
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1926年
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1952年
レースカー「300SL」発表
流麗なデザインと先進的なエンジン、カモメが翼を広げたようなガルウイングドアが目を引く高性能軽量スポーツカー。
当時、自動車では考えもつかなかった複雑な力学計算がなされ、1952年のル・マン24時間レースで、ドイツ勢として初優勝を飾りました。後に世に出る300SLの生産モデル(1954年)はより美しく改良され、世界のセレブ達に愛用されました。今も「最も価値のあるクラシックカーのひとつ」として知られる名車です。
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1952年
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1953年
「180」シリーズ発表
1953年に登場した、メルセデスのベーシックモデル「180」シリーズは、世界で初めてパッシブセーフティ(受動的安全性)の技術を導入して設計された車です。安全性へのこだわりは戦後のメルセデスの自動車作りを象徴するものであり、今なお世界の自動車メーカーの規範のひとつになっています。今や基本となっている衝撃吸収構造ボディを世界で初めて意識して設計されたのが、この1953年にデビューした180シリーズなのです。
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1953年

1960年代からは数々の
名車を生み出したメルセデス

シルバースターが今まで出会ったメルセデスの魅力ある車種をご紹介
1963-1981
W100
1979-1991
W460 ゲレンデバーゲン
1959-1971
W110/W111/W112フィンテール
1965-1972
W108/109